国家試験情報

国家試験情報

第114回
歯科医師国家試験
採点サービス総評

第114回歯科医師国家試験
採点サービス総評

第114回歯科医師国家試験、採点サービスにご参加いただきありがとうございます。

第114回歯科医師国家試験採点サービスにおける平均点及び平均正答率

第114回平均点
(平均正答率)
第113回平均点
(平均正答率)
総合 399.6/556点(71.9%) 427.0/560点(76.3%)
必修 63.3/80点(79.1%) 66.7/80点(83.4%)
領域
A
66.1/100点(66.1%) 73.3/100点(73.3%)
領域
B
122.2/167点(73.2%) 135.3/167点(81.0%)
領域
C
148.1/209点(70.8%) 151.7/213点(71.2%)

総評

第114回歯科医師国家試験の平均正答率は全ての領域において前年より低下し、特に領域Bでは顕著な低下を認め、出題基準改定後では最も低い平均正答率となりました。

出題傾向としては多くの定番問題がみられた一方で、その周辺知識に関するもの、あるいは、これまで問われなかった項目からの出題が例年以上に散見されました。
また臨床問題においては、実際の治療場面に関してやや踏み込んだ内容を含んだ出題も目立ち、提示されている画像が示す治療手技の意図などを正しく読み取る能力が強く求められていたように思われます。
その他、現在の状況を反映したと思われる感染症に関する出題や、近年診療ガイドラインに盛り込まれた項目など新しさを感じさせる出題があった一方で、約10年前に出題された内容が再登場するなど、問題の新旧においても例年より広い範囲からの出題であったことも、この国家試験の特徴の一つであったと思われます。

このような出題傾向にも対応していくためには過去の出題内容を丁寧に把握し、丸暗記ではなく物事の本質を理解するような学習をしておくことや、実際自分が治療現場にいることを十分にイメージしながら臨床問題に取り組むことなどが必要だと思われます。

また今年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、多くの受験生が試験準備に戸惑った中での国家試験となったことも平均正答率が低下した大きな要因の一つと考えられますが、今後も従来のような対面を基本とした教育機会の制限が予想されることから、この状況に適応できるような学習環境づくりにも努めていく必要があると思われます。

尚、現時点では採点除外になる問題や、領域などに関する詳細は不明です。
正確な採点結果や合格基準は合格発表当日までわかりません。
今回掲載したデータは、麻布デンタルアカデミーWeb採点サービス利用者の平均点であり、領域の分け方に関しましては麻布独自の見解であることをご了承ください。

以上
麻布デンタルアカデミー講師一同

第114回歯科医師国家試験採点サービスにおける正答率30%未満の問題

*小数点第2位を四捨五入した正答率を記載してありますのでご了承ください。

A問題

問題
番号
内容 正答率
A5 コラーゲン線維の形成過程 22.8%
A25 根管充填の術式 23.4%
A33 診断参考レベルの決定法 23.4%
A38 嚥下調整食の分類 14.9%
A41 ワンステップ接着システムの溶媒 5.5%
A50 口腔がん罹患者の歯周外科手術 24.2%
A54 矯正の治療目標 23.4%
A73 アレルギー検査の方法 27.9%
A75 幹細胞の種類 24.5%

B問題

問題
番号
内容 正答率
B22 潰瘍が硬口蓋に好発する疾患 13.9%
B26 銀ろうを用いることができる矯正用線 23.0%
B31 付着歯肉幅が減少するリスクが高い歯周外科治療 21.7%

C問題

問題
番号
内容 正答率
C33 フラップ手術の次に行う処置 29.8%
C51 パリ協定(2015年) 28.8%
C59 歯頸部の変色に行う検査 12.3%
C64 乳歯用既製金属冠の支台歯形成 26.0%
C75 脳性麻痺患者の口腔内診察で注意すべき反射 21.8%

D問題

問題
番号
内容 正答率
D28 コンポジットレジンの医療機器クラス分類 24.3%
D64 晩発性先天性梅毒 8.8%
D68 全身麻酔における気管挿管後の気道内圧上昇の症例 25.5%
D77 陶材築盛前のブリッジの口腔内試適時に行うこと 2.7%