b選択肢の心房細動は徐脈となる場合はないですか?
ご質問ありがとうございます。
心房細動は頻脈性不整脈に分類され(永末書店 有病者歯科学 第2版 p.122など)、かつ頻脈性不整脈のなかで最も患者数が多い不整脈です。
ご質問の通り、徐脈性心房細動は一定数存在しますが、心房細動の発症初期から徐脈を呈することはほぼなく、進行とともに徐脈を伴う状態となったケースがほとんどです(心房細動の進行に伴って房室ブロックを合併した症例など)。
また、歯科医師国家試験112A61では頻拍発作を起こしやすい病態として心房細動が正答となっており、心房細動は頻脈を呈することが多いと考えるほうが無難です。
問題は5つの選択肢の中から3つ選べという指定であり、cdeを優先して選んでいただければと思います。