第1回全国公開模擬試験
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第1回模試(116-1)について質問

116-1 A71

フィラーの充塡率が増加するとコンポジットレジンの光透過性が低下する理由を詳しく教えてください。透明なフィラーの充塡率が増加すると光透過性は向上するのではないでしょうか。

一般的に、異なる2つの物質が混在する場合、それらが光を透過する透明な物質であっても、2つの物質の界面において光は屈折し、その結果、それらの物質における光の透過性は低下します。
歯科用コンポジットレジンでは透明性を得る目的でフィラーとマトリックスレジンの屈折率を近づけていますが、屈折率が完全に一致するわけではありません。そのため、マトリックスレジンとフィラーの界面で少なからず光は屈折することになり、フィラーの中を光が透過しにくくなります。
以上から、フィラーの充塡率が増加するとコンポジットレジンの光透過性は低下します。

116-1 B13

「特に制限なくどの検査も安全に行うことができます」ということですが、ヒトを対象とする検査は何でも行って良いと解釈して良いのでしょうか。

本問のポイントは
①歯周疾患の疑いがある
②患者は妊娠20週の妊婦である
の2点になります。
よって、患者への説明の問題ではありますが、「妊娠20週の妊婦に対し、一般的に歯周疾患に対して行うエックス線検査で制限はあるのか?」というのが問題の主旨です。
ですから、正解選択肢の「特に制限なくどの検査も」は人体に行う全身を対象としたエックス線検査ではなく、他の選択肢で挙げられているような、歯周疾患で行われる検査を指しています。
実際のエックス線検査を行う場合には、選択肢に挙げている説明の他に、検査の正当化に関しての説明(放射線のリスクとそれを上回る検査の有用性の説明)を行う必要があります。